会員研修会 ここまで来た! 学校歯科保健最前線 〜学校におけるフッ化物洗口の未来を徹底討論

平成19年度北海道子供の歯を守る会研修会は盛会裏に終了いたしました。以下概要

北海道においても未曾有の少子社会を迎える中、子どもたちの口の中を守る学校歯科保健が果たす役割は、ますます高まってきています。学校におけるフッ化物洗口については、積極的な働きかけが難しい状況が続いてきました。

このため、今回の研修では、学校歯科保健事業の第一線でご活躍されている専門家の方々をパネリストとしてお招きし、学校におけるフッ化物洗口についてディスカッションする研修会を開催しました。 学校歯科保健に関わっている幅広いご意見をいただきました。

開催日時・平成19年11月3日(土)13:00〜14:30 
開催場所 北海道歯科医師会館 札幌市中央区北1条東9丁目11番地 
主催 北海道子どもの歯を守る会 
後援 社)北海道歯科医師会、社)北海道歯科衛生士会 

開催内容 
*基調講演 北海道大学大学院歯学研究科教授 森田 学先生 
「健康格差を減らすためのフッ化物洗口」 
地域・家庭の社会経済的な環境の違いが、う蝕の発生を左右する。この社会経済的な環境の違いを乗り越えて、う蝕の発生を少しでも予防し健康格差を縮める方向に働くのが、学校におけるフッ化物洗口であろう。12歳児の一人平均う蝕経験歯数を都道府県別に比較すると、北海道は「多い方から数えて2番目」であることからも、フッ化物を利用したう蝕予防を学校で実行することを考えてもよいのではないだろうか。一方で、学校でのフッ化物洗口に対するネガティブな意見もあり、学校現場でも混乱しているのではないかと推察する。学校歯科医として、その混乱をどのように収拾するのかも大切な責務であろう。 

*事例報告 
「登別市での小学校におけるフッ化物洗口事業について」 
 登別市教育委員会学校教育グループ総括主幹 内藤 繁 先生 

「千歳市での保育園、保育所におけるフッ化物洗口事業について」 
 元千歳市役所健康推進課健康指導係 瀧川 裕子先生 

*パネルディスカッション 
学校におけるフッ化物洗口を徹底討論しました。 
パネリスト 
・森田 学先生 (北海道大学大学院歯学研究科 教授) 
・内藤 繁先生 (登別市教育委員会 学校教育グループ総括主幹) 
・瀧川 裕子先生(元千歳市役所 健康推進課健康推進係 歯科衛生士) 
・秋野 憲一先生(北海道保健福祉部保健医療局健康推進課 主任技師) 
・大川 晋一先生(札幌歯科医師会学校歯科医会 常任理事) 
コーディネーター 
・藤川 隆義先生(北海道歯科医師会 常務理事)