設立30周年記念特別講演会のご報告
平成26年4月26日、札幌アスペンホテルにて、北海道子供の歯を守る会設立30周年記念特別講演会ならびに記念式典が開かれましたのでご報告いたします。
特別講演会では、福岡歯科大学名誉教授、NPO法人日本むし歯予防フッ素推進会議会長の境脩先生と8020推進財団専務理事の深井穫博先生にご講演を賜りました。 以下に講演会と式典、祝賀会の写真を掲載いたします。(南出保)
■設立30周年記念特別講演会
ご講演中の境脩先生
堺先生のスライド
堺先生のスライド
境脩先生からは「フッ化物応用—比類なきその高い公衆衛生特性」と題しまして、新潟大学予防歯科にて開発されたフッ化物洗口プログラムが弥彦小学校からはじまり、全国に普及し、WHOに認められ、本邦の都道府県の口腔保健条例に結実するまでの歴史を、歯切れよくご紹介いただきました。また参加者への宿題として、フロリデーション中のフッ化物濃度と海のフッ化物濃度がほぼ等しいのは偶然か否か、と投げかけられました。
深井先生のスライド
深井先生のスライド
ご講演後の深井先生
深井穫博先生からは「21世紀の口腔保健戦略」と題しまして、長寿化と社会保障について、そして本邦の主な保健政策の節目について、ご紹介いただきました。また歯科口腔保健の推進に関する法律に「口腔の保健が国民が健康で質の高い生活を営む上で基礎的かつ重要な役割を果たしている」という文言を入れることができた意義について、また平成24年の『医療計画について』においても「歯科口腔保健は、患者の生活の質を維持していく上で基礎的かつ重要な役割を果たすもの」と明記された意義についてご解説いただきました。そして歯と口腔の機能低下の最大の要因が歯の喪失であり、その主な原因がう蝕と歯周病にあることから、これらの口腔疾患の予防は個人はもとより社会が取り組むべき課題である、そのために口腔と全身の関係を踏まえたより効果的、効率的な社会保障、社会保険制度の再構築が求められると結ばれました。
■記念式典
ご来賓席、右より北海道保健福祉部健康安全局地域保健課地域保険グループ主幹、北海道歯科医師会会長富野晃様、北海道歯科衛生士会会長武藤智美様
北海道保健福祉部健康安全局地域保健課地域保険グループ主幹より来賓祝辞
北海道歯科医師会会長富野晃様へ感謝状贈呈
北海道歯科衛生士会会長武藤智美様へ感謝状贈呈
■祝賀会
葭内顕史会長よりご挨拶