京都市の180の全小学校でフッ化物洗口
静岡の榎田先生から以下の報告がありました。
皆様
5月11日に行われた京都市ので公開講演会「子どもの歯の健康と食育」ーフッ化物洗口・京都からの発信ーに参加しました。以下、講演会の概略をご報告します。
冒頭、主催者である京都府歯科医師会の平塚会長より、8020運動の説明があり、そのためのむし歯予防対策として世界で普及しているフッ化物応用が必要であり、その一環として京都市の全小学校(180校)でこの3月よりフッ化物洗口が開始されたとの挨拶があった。(政令都市では初めての快挙)
実施に際して、大きな力となったのは門川大作・京都市長(前京都府教育長)の力が大きかったとも話されていました。 その後、第一部としてチラシにあるように日本大学小林教授による「学校歯科保健におけるフッ化物洗口の役割」、小泉教授による「噛むことに始まる食育の大切さ」が行われた。
第二部としてシンポジウムがあり、門川京都市長もシンポジストの1人に加わり、何故京都市でフッ化物洗口を実施したのかの説明があった。京都市では、昭和43年より学童のむし歯治療の公費負担を行っているが治療費の負担が大きいので、平成5年よりフッ化物洗口を取り上げたが、一向に実施校が増えない。(むし歯予防効果は出ているのに。)そこで、平成17年から3年かけて市内全小学校での実施を計画し、今日に至ったと。
市長の話の中で、印象に残っている言葉として、「子ども達にとって良いことは可及的すみやかに実行していく事。議論ばかりしてはだめだ。」 「ボトムアップも必要ですが、ある時はトップダウンも必要。」
市長は、6年前(教育長の時だと思いますが。)学校内での全面禁煙を実行したそうです。
私の感想ですが、とにかくすばらしい市長です。すばらしい県歯会長との人間の組み合わせの結果、今回の実施に至ったと思います。小林先生、小泉先生の話もなかなか良かったと思います。
まだまだ報告したい事がありますが、長くなりますので、これくらいにします。以上報告まで。尚、KBS京都(?)「歯ッピーライフ」で6月14日(土)午後5時より、公開講演会の模様を放映するそうです。