道民公開講座のお知らせ
平成27年11月21日、TKP札幌ビジネスセンター赤レンガ前にて、北海道医療大学歯学部教授の齋藤正人先生と北海道川上保健所主任技師の丹下貴司先生をお招きし、「8020歯っぴーフォーラム in 札幌」を開催いたします。奮ってご参加いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。参加希望者は、直接会場へお越しください。受講料は無料となっております。
「8020歯っぴーフォーラム in 札幌」
日時 11月21日(土)午後3時30分〜午後5時
会場 TKP札幌ビジネスセンター赤レンガ前 すずらんの間
札幌市中央区北4条西6丁目1 毎日札幌会館5F
参加費 無料
講演1
「なぜハミガキは必要? 〜むし歯予防のための正しい歯の磨き方知っていますか?〜」
齋藤正人先生(北海道医療大学歯学部口腔構造・機能発育学系小児歯科学分野 教授)
そもそも日本人は清潔好きで、毎日の洗顔、食事前谷トイレ後の手洗いインフルエンザなどの流行期にはうがいの慣行など、我々には素晴らしい習慣が数多くあります。また現在では毎日ハミガキを行っている日本人は95%以上に達するといわれ、これは世界的にみて驚くべき数字です。しかし、せっかくここまで普及したハミガキ習慣を意味あるものにしないと、ただの潔癖症といわれかねません。
子供のむし歯は確かに減ってきましたが、10歳代の中頃から30歳代のむし歯はさほど減っていません。成人の80%近くは歯周病に罹っており、80歳で20本歯が存在する8020運動も未だ達成できていません。まだまだ口の中に問題を抱える人は数多くいて、残念ながらハミガキしている人の割合は世界で一番でも、口の中はまだまだ世界一には届きません。
本講演では、毎日のハミガキが意味あるものになるよう、その意義や方法を改めて考えていただき、また、近年その重要性が唱えられている口腔ケアを含め、若年者、成人、高齢者などそれぞれのライフステージにあったハミガキについて、わかりやすくお話ししたいと考えております。
講演2
「北海道歯科保健医療計画(8020歯っぴぃプラン)って何?」
丹下貴司先生(北海道上川保健所主任技師)
北海道では平成21年6月に全国で2番目となる歯科保健医療に関する条例(北海道歯・口腔の健康づくり8020推進条例)が施行され、 この条例に基づき、平成22年4月に第1期の「北海道歯科保健医療推進計画」を策定し、3年間にわたり道民の歯・口腔の健康づくりの施策に取り組んできました。平成25年4月からは第2期の「北海道歯科保健医療推進計画(8020歯っぴぃプラン)」を策定し、乳幼児から成人・高齢期までの各ライフステージと歯科疾患の特性との関連を踏まえた4領域の重点施策を掲げ、80歳になっても20本以上の歯を保ち、生涯にわたって食べる楽しみを享受できる生活の実現を目指して、各種の歯科保健医療施策を実施しています。
今回は、この北海道歯科保健医療推進計画(8020歯っぴぃプラン)についてわかりやすく説明します。