NHK 「ほっからんど北海道」に川原副会長出演
去る2月27日(火) 11時36〜56分にNHK「ほっからんど北海道」で放映された北海道歯科医師会の川原副会長と村上アナウンサーとの対談「フッ素でむし歯予防」の概要を皆様にご紹介します。
:NHK「ほっからんど北海道」・「フッ素でむし歯予防」で北海道歯科医師会と当会副会長の川原敏幸先生が村上アナと対談
アナ「多くの方が歯磨きをしているにもかかわらずむし歯にかかる人は減りません。むし歯にならない為のフッ素の利用について川原先生お聞きかせ下さい。」
川原「学童の8割が持っているむし歯を予防しょうとすると小さい時から予防をしつづけなければなりません。しかし、歯磨きや砂糖の摂取制限だけではむし歯が減らないということが分かってきています。利用の仕方によって効果に違いがありますが、むし歯を減らすにはフッ素を利用することが世界的に標準的な考え方なのです。」
アナ「ところでフッ素ってどのようなものなのですか。」
川原「何も特別なものではありません。水や海、土の中にも食べ物にもいっぱい含まれていまして、私たちの体の中にもあります。しかし、むし歯予防には足りません。」
アナ「そのフッ素が何故むし歯予防に効果的なのですか。」
川原「3つの作用がありまして、一つは、再石灰化を促進する(酸によって溶かされた歯の表面を修復する)、歯の質を強化し酸に溶かされにくくする、もう一つは、むし歯菌が酸を作るときに必要な酵素の作用を抑制することです。」
アナ「それではフッ素をどのように使っていけば良いのでしょうか。」
川原「フッ素入り歯磨剤など家庭で利用する方法。保育園、幼稚園や学校で実施するフッ化物洗口法など地域で利用する方法。フッ素塗布などの歯科医院や保健所などの専門機関で利用する方法の3つの方法があります。」
アナ「学童の8割がむし歯ということは小さい頃からのむし歯予防が必要なのですね。」
川原「永久歯対策として4歳から13歳までするフッ化物洗口法(うがい)は、毎日やる方法と週1回の方法があり、1分間のブクブクうがいで、50?60%むし歯が予防出来ます。家庭では継続が難しいので、登別市とか伊達市のように学校での集団実施が望ましいのです。」
アナ「確かに集団の施設でやってくれると忘れなくていいですね。」
川原「学校集団を利用することによって、むし歯を予防する意識が違う子供たち全員が恩恵を受け全員が救われる素晴らしい方法だと思います。」
アナ「フッ素塗布を歯科医院や保健所で塗ってもらえるのですか。」
川原「フッ素塗布は年間3から4回くらい塗ってもらえます。また、フッ素入り歯磨剤を使用した後は効果を洗い流さないためにすすぎうがいを2回位にしていただきたい。」
アナ「フッ素は、大人にも有効であるということですから、子供と一緒に私もフッ素でむし歯予防をしてみたいと思います。ありがとうございました。」